スジャータ婦人会誕生秘話ムービー
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婦人会誕生のいきさつから、生命の旅につながるお話までをご紹介いたします。
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では全国で
活動を始めてください。
女性の力は
絶大なのだからね。
期待していますよ。
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—スマナサーラ長老から力強い励ましをいただいて、私たちの旅は始まりました。スジャータ婦人会が産声をあげたのは、仏暦2563年が始まる満月の日(2019年5月19日)。紺碧の夜空に金色の丸い月を見かけたら、どうぞ思い出してください。私たちの旅が、ここから始まったことを。
そもそもは2019年2月、「スマナサーラ長老と行くブッダ八大聖地巡礼」。お釈迦様の足跡をたどりながら長老のお話を聞いていた、女性たちのひらめきがきっかけでした。
「在家のかたは自分の能力を仏教伝道に活かしてください。料理ができる、掃除ができるというのも能力でしょうに。授業できる人は勉強会をやったってかまいません」
宿泊先のホテルに戻るや、さっそく有志が集まってアイデアを出し合い、翌朝、長老にご相談してスジャータ婦人会と命名をいただいたのです。
発案メンバーは当初、衣づくりや食事の準備など、ふだんのボランティア活動の連絡会のようなものをイメージしていました。ところが長老から返ってきたのは、もっと根源的なお話だったのです。
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「そういうことは、もう十分やっていますよ。女性というのは家族を管理する人たちでしょ。女性は人のわがまま聞いてあげるでしょう、狂暴なわりに(笑)。もののみごとにバランスが取れてますよ」
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お釈迦様は、その教えを歩む人びとの立場の違いにより、比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷の四衆でサンガを構成なさいました。サンガの一員として仏教伝道の一端を担うべく、在家女性仏教徒の集まり・スジャータ婦人会は誕生しました。
全国の会員がネットワークでつながり、女性ならではの特性や個性を活かして活動する—スジャータ婦人会はそのための礎です。種をあたたかく包み、育んでいく、母なる大地のように。
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「命を生んで育てるのは女性だからね。女性に育てられなかった人間はいないでしょうに。精舎には女性の名前がついてるでしょ? マーヤーデーヴィーはブッダのお母さんでしょうに。遺伝子的に考えれば、指導するのは女性でしょうに」
出家と在家。男性、女性。数多の人びとが力を合わせてきたからこそ、仏教は2600年もの間、途絶えることなく今に伝えられました。
お釈迦様の教えには形も音も、においも味もなく、感触もありません。その教えを伝えてきたのは生身の人間であり、命を生み出して育んできたのは女性なのです。
私たちの旅は続きます。慈しみを保ち、 「今ここ」に気づきながら、一歩。また一歩。お釈迦様の娘として、ともに精進してまいりましょう。
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スジャータが乳粥をお布施するオブジェ。
—スジャータ寺(インド)