2019年10月 衣の会活動報告
2019年10月22日に日本テーラワーダ協会・ゴータミー精舎でカティナ衣法要が開かれました。
ウィセッタ・セヤドー、スマナサーラ長老、ヤサ長老、サラナンカラ長老、正山寺様より3名、また群馬県にあるお寺様より2名と、総勢9名のお坊様が参集くださり、在家も120名以上が参加する盛大な法要になりました。
カティナ衣法要は、雨安居明けのサンガに在家が衣をお布施する、年一度の伝統行事です。この特別な衣「カティナ衣」の縫製チームが、私たち「衣の会」。結成7年目となる今年はスジャータネットワークにより新メンバーが5名加わり、女性13名で臨みました。
午前中にお布施させていただいた布は、翌日の夜明け前までに衣に仕立てるそうですが、ゴータミー精舎では進行上の事情で15時ごろまでに仕立てなければなりません。メンバーは裁断から縫製まで素早く正確に仕上げるために練習や会合を重ねました。
皆の力を合わせて「一針功徳」を実現
今年は縫製を担当できるメンバーが2人も増え、工程を改良してスピードアップしたことで余裕が生まれました。
仏教ならではのチームワークで活動を積み上あげていき、今年ようやく念願叶ったのが「一針功徳」です。皆さまに呼びかけたところ25名が参加され、少しずつミシンで縫っていただきました。新しい試みでしたので遅延を心配しましたが、定刻どおりにカティナ衣が縫いあがり、サンガにお布施させていただきました。これは縫製チームだけではなく、お食事や飾りつけ、片づけまで、参加者全員が力を合わせた結果だと思います。
法要後、精舎本堂に臨時の戒壇が設けられ、ヤサ長老にカティナ衣を授与する儀式が執り行われました。お坊様が縫いあがったばかりの衣を囲んで儀式をされる貴重な場に、在家も立ち会わせていただくことができました。
これからも衣の会は意見交換や交流を続け、メンバー各自の持ち味を活かした活動をしていく予定です。
本や映像でお釈迦様の教えを学ぶだけではなく、仏教の文化も遺していけたら――「明るく楽しく」をモットーに、衣の会はさらなる進化を目指してまいります(衣の会・記録係)