寺子屋スジャータ

今週の偈 2021.08.09

私たちがよく失敗するのは、適時という条件を忘れるからです。ごはんを食べる、お風呂に入る、休む、出勤する、仕事をするなど、いかなる行為にも、適時という条件が必要です。適時からずれたら、良い結果にならないか、失敗するのです。

たとえば、子供を叱るという例を考えましょう。いつ叱ってもよいというわけではありません。子供にも、親の躾を聞き入れたくなる瞬間があります。その瞬間を逃してはならないのです。時間がずれたら、叱る言葉は無駄になります。また、子供が反抗的になる可能性もあります。

アルボムッレ・スマナサーラ
『慈経/宝経/吉祥経 (初期仏教経典解説シリーズⅣ)』 Ⅲ 吉祥経 P161 サンガ出版より

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