寺子屋スジャータ

今週の偈 2024.9.16

人は、生まれてからが人間ではないのです。
おなかの中に一個の細胞が現れた瞬間から、もう人間です。 一個の細胞。
それからもう物質をレンタルするのです。
ご飯を食べることもレンタルです。 借り入れる。 入れても入れても、物質だから無常で出ていきます。 また入れなくてはいけなくなる。

そうして肉体は変化しながら何とか続きますが、最後に精神が身体という機械の中で動けなくなってしまう時が来ます。そこで終わりです。

「ああ、壊れちゃった。捨てましょう」ということで、精神はまた、別のところで物質を借りることにします。

このように、仏教的にいえば、精神の流れがあって、心の流れがあって、それが生命なのです。

アルボムッレ・スマナサーラ長老
苦の見方 サンガ新社より

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