今週の偈 2025.12.8
妄想で自分を包装してしまう私たち
アジタ仙人の問い
皆さんは日本文化に生きていますから、包装文化はかなり発展しているでしょう。どんなにくだらないものでも、日本ではものの見事に包装してみせますから。包装して、価値を入れて、それで喜ぶ。一輪の花をなんのこともなく活けてみせると、「いいねえ」ということになってしまうのです。なんでもないところに幻覚をつくってしまうのです。花束を作ったとか花を活けたとか、すべて妄想がなければ成り立たないものです。
アルボムッレ・スマナサーラ
スッタニパータ 第5章「彼岸道品」第一巻 サンガより
