お知らせ・活動報告

Vol.6

半沢直樹的「倍返し」と、ダンマパダ。ちくちく言葉には、ふわふわ言葉で。
日々の暮らしから学びを得る機会が、今月もいろいろありました。

1-1.オンライン茶話会

10月は17日(土)午後7時~9時、夜の時間帯で開催されました。「耳だけ参加、熱い参加も大歓迎」、シャイな方もぜひお気軽にご参加ください。

1-2.オンライン子ども学校

10月18日(日)10時~
お釈迦様に礼拝/慈悲の瞑想/ジャータカ読み聞かせ/カラダの教室「忍者、ソフトクリームを作るの巻!」/今日のお作法「立つ、歩く、座る、挨拶する」/楽しみながらいろいろなお供え

今月のジャータカ

ナンディ・ヴィサーラという牛の話

サンガの和を乱していた比丘たちを集め、お釈迦様が「むごい言葉は動物たちですら嫌う」と諫められたときのお話です。最近小学校では「ちくちく言葉・ふわふわ言葉」を教えていますが、子どもは大人の背中を見て育つもの。ちくちく言葉を使ってないか、つねにチェックしなくてはと我が身を振り返りました。

今回は参加された方が「お布施を子どもにどう教えたらよいか」という質問をメーリングリストに上げてくださいました。企画チームのスジャータさんより丁寧なご返信がありましたので抜粋して再録します。

「お布施は、誰かに何かをしてあげることぜーんぶ、だそうです。ひとに道を教えてあげることも、スーパーで買い物している妊婦さんの荷物をちょっと運んであげるのも、お布施なんです。(中略)自分のためにだけ生きているわがままな私たちが、自分以外の生命のために何かをするということは、かたーい自我の殻にちょいちょいと傷をつけることになるのです」

Q&Aを読んでハッとさせられたのは「お布施は自我の殻を割るカナヅチ」という言葉。蛍光ペンで線を引くような気持ちで読んでいくうちに、スマナサーラ長老のご法話を思い出しました。2018年4月の月例講演会『シェアと「いいね!」の仏教入門』の終盤です。

「世界で一番、誰にもかなわない、お布施をしているのは誰ですかね? お釈迦様です。私たちはお釈迦様にお寺を作ったり仏像を作ったり、がんばっているように見えるでしょ? 本当は逆です。お釈迦様がしたお布施にかなうわけがないんです」

お釈迦様のお布施=真理の教えを受けて、自分が実践してみる。実践して確かめて、周りの人にもお布施し(伝え)て、仲間はそれを受けなきゃいけない――と、ご法話で聞きましたので、さっそくシェアさせていただきました。

大人も大変勉強になる子ども仏教教室、
次回は11月29日(日)10時からです。

あらたにジュニア向けクラブのメンバー募集が始まり、今後がますます楽しみです。「折り紙? もう卒業したぜ」というクールな少年少女に、ぜひシェアしてあげてください。

 

2.お知らせ

・スジャータ情報局より
ホームページリニューアル、長らくお待たせし大変申し訳ありません。仕上げ段階に入り12月上旬にオープン予定です。今しばらくお時間いただけますよう、お願い申し上げます。

・瞑想合宿オンライン開催(10月31日~11月5日)
誓教寺主催、Zoomによる初めての瞑想合宿です。夜の法話は合宿に参加しなくてもYouTubeで拝聴できます。

YouTubeはこちらから。

オンライン合宿の詳細はこちらの誓教寺HPで。

 

3.編集雑記

「やられたら、やり返す。倍返しだ!!」
この秋最終回を迎えたドラマ『半沢直樹』。驚異の高視聴率をたたき出し、半沢ロスになる人が続出。テレビでこだまする決めゼリフを度々聞いていたら、真逆の「あの言葉」に触れたくなり、鎌倉の大仏様まで散歩に行ってきました。

「実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息(や)むことがない。怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である」(ダンマパダ5)

大仏様の裏手にある顕彰碑に、この言葉は刻まれています。大仏様で有名な高徳院は世界中から観光客が集まる人気スポット。年間を通じて賑わっていますが、顕彰碑の周辺は、いつ来ても人影がまばら。今日は秋晴れの日曜、なのにひっそり。それでも、私が顕彰碑の言葉を指で触れているのに興味をひかれたのか、家族連れが何組か足を止めていきました。

お釈迦様の言葉を広めるには、どうしたらいいんだろう。売店をのぞいてヒントを発見。しかも3冊! もちろん買いました。

お釈迦様の言葉どおりに修行して心を清らかにすること。そして、教えを周りの人たちに伝えていくこと。それが、生命から恩恵を受けて生きている私たちにできる、無比の「恩返しです」(編集Y)

~生きとし生けるものが幸せでありますように~
スジャータ情報局

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