寺子屋スジャータ

今週の偈 2024.4.8

親しい人の死を悲しむのはエゴ

自分の親であっても、自分の子どもであっても、必ず死にます。愛着さえ、執着さえなければ、生きることはつらくても、常に冷静でいられるのです。(中略)

皆さん、知りたくはないでしょうが知るべき、ちょっと厳しい事実があります。悲しみは「自我愛」によるものです。本当は腹黒いのです。親が無くなった時に泣き崩れていたら、世間では「優しい人」「親思いの人」と言うかもしれませんが、「生きているときはどうだったのか」と聞きたくなります。(中略)

厳しい言葉ですが、他人の死を悲しむというのはエゴイストだ、悲しみは自我愛によるものだと教えます。仏教は、自我愛をなくすことを推奨しています。

 

アルボムッレ・スマナサーラ
『業 / 苦 / 死』 旧サンガ出版社より

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