寺子屋スジャータ

今週の偈2025.9.15

宇宙のパターン2

長老:たとえば我々はいま「膨張時代」にいるんだけど、ひとつひとつの生命体のなかでは収縮理論も成り立っていますね。子供がどんどん大きくなっていくまでは、よくわかりやすい自然の流れですが、中年をすぎると、小さくなっていくんですね。フラクタルにはなっているんだけど、一個体としてみると反対の収縮の法則で進んで壊れてしまうんですよ。だからそれを理解したほうがいいですね。やっぱりフラクタルの小さな単位で考えると、一個一個は自分なりの無常のパターンをもっていますよ。

ハナムラ:全体的にフラクタルになっているけど、それぞれのスケールでのリズムが違うということですね。大きな全体での拡大収縮のリズムと、そのなかの小さな個体の拡大収縮のリズムとで。

アルボムッレ・スマナサーラ ハナムラチカヒロ
慈しみ主義ーブッダの科学が描くもうひとつの地球 (株)河出書房新社より

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