今週の偈 2021.08.16
差別しないことはとても格好いい生き方になります。差別しようと思えばいくらでもできますよ。植物を見てもお互いに違うでしょう。果物を見ても互いに違うものばかりでしょう。バナナとりんごは全く違うでしょう。でもバナナを見て、リンゴを見て、果物だという優しい目で見るべきでしょう。「りんごは丸くて赤い色で、バナナは長くて黄色い色で、よかったね」と。「日本人は日本人の色があって、喋り方があって、よかったね」と。そこで黒人の人を見たら、「色が違って背が高くて髪の毛がくるくるとしていて、ああよかったね、かっこいいね」と。そうやってなんでも美しい作品のように、「地球はものすごく大きな芸術作品だ」と思って見る人は立派な人間です。
アルボムッレ・スマナサーラと雲雀丘学園中学校・高等学校の生徒たち
『悪条件を進化のスイッチにする ー コロナウイルスは人間に何を警告しているのか?ー P47』 学校法人雲雀丘学園 発行より